訪問看護師は大変ってホント?理由と回避方法を解説

「訪問看護師は大変」という噂から、訪問看護師になる一歩を踏み出せない方へ。

正直、訪問看護師は大変です。
しかし、大変と言われるには理由があります。それがあなたにとって乗り越えられる大変さなのか、まずは確認してみませんか?

この記事では、訪問看護師が大変と言われる理由をはじめ、その対処策や大変を回避する勤務先の選び方を、小児専門のケアリングサービスを提供するソイナースが解決します。

そして最後には、大変を乗り越えた先にある大きなやりがいについても紹介しますので、訪問看護師に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね!

「訪問看護師は大変!」と言われる5つの理由

「訪問看護師は大変だし、辞めたい…」
そんな声の裏側には、次のような理由が潜んでいます。
それぞれの理由と解決策、そしてソイナースがこれらの問題を解決するために心がけていることを確認していきましょう。

1.自分一人の判断が重要

訪問看護師は、基本的に一人で利用者様のご自宅へ伺います。そのため、訪問看護業務を一人で行うことに。つまり、体調チェックや必要な処置、管理など、あらゆることを自分自身の判断で行わなければならないのです。だからこそ責任重大で、一人で背負うのが大変だという声もあります。

しかし実際には、多くの訪問看護ステーションで本部によるフォロー体制を整えています。私たちソイナースも、現場の看護師が一人で悩まないよう、本部スタッフとの二人三脚体制を徹底。大事な命を預かる訪問看護だからこそ、万全な体制を心がけています。

2.体力勝負

原則一人で看護を行う訪問看護師は、体力勝負です。
例えば入浴介助や寝返り介助による足腰への負担が大変で、きついと感じる方がいても不思議ではありません。

だからこそ、充分な休息とオンオフの切り替えがとても重要に!この点訪問看護師は、働く時間や頻度を選べる職場も多いため、無理のない働き方で体力の負担をカバーできます。

ソイナースでは、お仕事を始める前に働き方の希望をしっかりヒアリング。
実際に働いている看護師の一日の様子も確認しながら、体力に無理のない仕事ができるか検討してみてくださいね。

▼ソイナースの訪問看護師の一日をチェック!
『医療的ケア児を支える看護師の役割とは?医療的ケアの一日レポート』

3.オンコールにドキドキ

多くの訪問看護ステーションでは、「オンコール対応」を取り入れています。

オンコールとは、ご利用者様とそのご家族からの緊急の呼び出しのことです。予定されている訪問看護時間外で、急なトラブルや心配な病状が発生した際にオンコールの対応が求められます。

そしてオンコール当番の日には、専用の携帯を持ち歩き、緊急時に速やかな対応ができるよう待機する必要があります。こういったいつ鳴るかわからないオンコールにドキドキして、オンコール当番がつらいと感じる人もいるようです。

この点ソイナースでは、社員、パート看護師共に、オンコール当番はありませんので、ご安心ください。

4.利用者様ご家族との関係性

ご利用者様のご自宅で看護を行う訪問看護の現場では、ご利用者様だけでなく、そのご家族とコミュニケーションを取ることも多くあります。特に小児訪問看護の場合、訪問日以外のお子様の様子をご家族から伺うことで、より適切な看護につながるため、コミュニケーションはとても重要です。

こうした情報を伺うためにも、信頼関係を築く必要があるのです。そして中には、その信頼関係の構築が大変と感じることも…。

ご家族との関係性に悩む人の例

  • コミュニケーションが苦手
  • ご利用者やご家族との相性の悪い

この点、年間約70名(2024年9月時点)のご利用者様とそのご家族とコミュニケーションを取っているソイナースでは、豊富な事例を元に適切な対処法をフォローしています。一人で悩まず、何が課題なのかを一緒に考えていきましょう。

5.利用者であるお子様との意思疎通が難しい

訪問看護を利用される方の中には、言葉を話すのが難しかったり、思うように意志疎通できなかったりする方もいらっしゃいます。
特に医療的ケア児の場合、病気によって意志疎通が難しい場合はもちろん、年齢的に思っていることを伝える力が未熟な場合もあります。

どのように丁寧な看護をしても、お子様が泣き止まない…悲しいお顔する…といった時には、看護師として心が痛くなり、「つらい」と感じる人もいることでしょう。

この状況を解決するためには、日々のお子様の病状、日常生活の観察がとても大切に。また前途したご家族とのコミュニケーションの中で、「こういうサインをしたら、こう考えていることが多い」というケースを掴むことができます。

またソイナースでも看護の記録やスタッフ同士の情報共有は欠かさないため、そういった振り返りの中でヒントに気づけるケースも少なくありません。

訪問看護師がつらくなったら?【5レベル別の対処策】

事前に訪問看護師の大変なこと、そしてそれを回避するために注意すべきことを把握していても、実際に仕事をしてみたら「大変」「つらい」と感じることもあるでしょう。

そんな時は、「大変」と感じるレベル別に、次のような対処策を試してみてください。

【レベル1】訪問看護ステーションスタッフに相談

訪問先のこと、働き方のこと、あらゆることで訪問看護の仕事が大変だと感じたら、まずは勤務先である訪問看護ステーションの本部スタッフに相談してみましょう!

実際ソイナースでは、現場で働く看護師とのコミュニケーションを密に取っているため、相談しやすい関係性が築けると評判です。

そして多くの訪問看護師を日々見つめる本部スタッフだからこそ、大変を解決するヒントをたくさん持っています。

  • オンオフの過ごし方
  • 仕事のペース など

自分では気づけなかった見直しポイントが見つかることも。だからこそ「大変だ」と少しでも感じたら、勤務先を存分に頼って、相談してくださいね!

【レベル2】訪問先の変更

看護師も人間なので、誰にでも優しく、適切に…という全知全能を求めることはできません。訪問先のご利用者様の中には、どうしても心が通じ合えなかったり、難しさを感じてしまったりする方もいらっしゃることでしょう。

そのような時は、訪問先の変更を希望してみてはいかがでしょうか?

またご利用者様やご家族のことは大好きだと思っていても、通勤や看護設備などの問題で大変だと感じることもあります。こういった意味でも、「大変」を解決するために、訪問先を変更する策は有効ですよ。

例えば働く時間帯を午後から午前に変えるだけでも、負担が軽減することもあります。

【レベル3】他の訪問看護ステーションに転職

勤務先である訪問看護ステーションに相談しても、訪問先を変えても、あなたの「大変」が解決しない場合、「訪問看護師を辞めたい」と諦めてしまう人もいるかもしれません。

しかしその判断…ちょっと待ってください。
今働いている訪問看護ステーションだけが、訪問看護師として働く勤務先ではありませんよ?

あなたが気づかないうちに、勤務先の働き方や条件、環境、人間関係が原因で「大変」と感じていることも。訪問看護師という働き方はそのままに、勤務先が変わることで、大変と感じる負担も軽減する可能性もあるのです。

【レベル4】別の病院に転職

ここまでのレベル1~3の対処策で、訪問看護師として感じる「大変」を改善しようとしてみても解決できない場合、一度訪問看護師という仕事から離れてみるのはいかがでしょうか?

もちろんなかには、「前に病棟看護師はやったし」と転職先に悩む人もいるかもしれませんね。しかし看護師と一言にまとめても、働き方は多種多様。働き方や環境、患者様や人間関係の傾向が異なる職場がたくさんあります。

  • 病棟看護師
  • クリニック看護師
  • 美容看護師
  • トラベルナース
  • アートメイクアーティスト など

その転職をきっかけにその仕事に落ち着くこともあれば、訪問看護師の魅力を再認識することも…。さらには結婚や出産、介護などライフスタイルが変わって、やっぱり訪問看護師という働き方がいいと感じることもあるでしょう。

いずれにしても、看護師という資格がある限り、訪問看護師に戻れる条件は整っています。大変だという気持ちを抱え続けたまま働くのではなく、あらゆる選択肢の中でご自身の働きやすい環境を探ってみてはいかがでしょうか?

【レベル5】看護師を辞める

ご自身がなぜ大変だと感じるのか考えた時、そもそも訪問看護師としての負担ではなく、「看護師としての大変さ」がイメージできた場合には、看護師という仕事を一度離れてみてもいいかもしれません。

レベル4と同じように、あなたが看護師という資格を持っている限り、看護の現場に戻る未来はなくなりません。

一度きりの人生、あらゆる経験や知見を増やすためにも、命を預かる看護師という仕事から離れるという選択肢も「大変」から解放される大きな一歩なのではないでしょうか。

大変な職場を回避!訪問看護ステーションの6つの選び方

訪問看護師といっても、その勤務先である訪問看護ステーションは全国にたくさんあります。だからこそ大変な職場かどうか、働く前にしっかりと選ぶ必要があるのです。

そこで次に、面接や問い合わせ時に確認したい、勤務先を選ぶ4つのポイントを紹介します。

利用者様の病状の傾向は?

訪問看護師と一言にいっても、訪問看護ステーションによってご利用者様の傾向が異なります。

  • 医療的ケア児(小児)
  • 高齢者
  • ターミナルケア など

さらに重症度や高度な医療知識の必要性などそのレベルも、事業所によって多種多様です。
だからこそご利用者様の傾向を確認することは大切に。

もしもご自身が希望する訪問看護とは違った傾向の働き方をする事業所を選んでしまうと、「大変だ」と感じる可能性も高まるのではないでしょうか。

ソイナースのご利用者傾向

ソイナースでは、あらゆる症状から医療的ケアを必要としているお子様を対象に看護を行っています。この点、看護師のスキルや、経験、個性に合わせて紹介する案件をマッチングしています。

面接時にご希望や不安点をしっかりご共有いただき、最適な案件をご提案いたしますのでご安心ください。

勤務エリアや移動手段は?

仕事をする上で、日々の通勤に負担がないかはとても重要なポイントです。

  • 自宅から勤務エリアの距離
  • 乗りなれた移動手段を使えるか(車・自転車・公共交通機関など)

なかには事業所が用意する車で巡回するため、勤務エリアが広い場合もあります。

ソイナースの勤務エリアと移動手段

ソイナースでは、お住まいを考慮して案件をご紹介しております。そのため、ご紹介段階で通勤時間をご確認の上、無理のないエリアを判断していただくことが可能です。
また移動手段では、基本的に公共交通機関をご利用いただいております。

1日に何件訪問する?休日は?

訪問看護師は、次のような業務スケジュールが一般的と言われています。

  • 1日1~2件
  • 訪問先1件につき1~2時間程度の滞在業務

ただし訪問看護ステーションが対応する地域の広さや人員数によっては、それ以上の件数を求められることもあります。また勤務日数が選べたり、常勤のみを募集している事業者もあったりとまさに多種多様です。

だからこそ実際に働いてみて、「シフトが多くて大変…」とならないように、その事業所がどのような条件で働ける看護師を求めているのか、事前にしっかり確認しましょう。

▼ソイナースの訪問看護師の働き方について、詳しくはこちらの記事もチェック!
『訪問看護師はどんな仕事?~働き方とメリットデメリットを徹底解説~』

ソイナースの訪問件数

ソイナースでは、看護師の希望に沿った自由な働き方ができます。そのため、次のような働き方も可能です。

  • 週2日勤務
  • 1日1件のみ

家事や育児と両立したい人、趣味にしっかり時間を使いたい人など、自由自在の働き方ができるのがソイナースの特徴です。だからこそ、「今の働き方が好き」という声も多くいただきます。

▼ソイナースの訪問看護師の一日に密着したこちらの動画もチェック!

@soinurse 訪問看護師の1日に密着👶 #ソイナース #訪問看護 #訪問看護師 #小児訪問看護 #看護師 #看護師の日常 ♬ オリジナル楽曲 – 小児訪問看護師の日常 | ソイナース

研修制度は充実している?

訪問看護師という働き方に興味を持つ人の中には、「初めてでも働けるのか」不安に感じている人も多いのではないでしょうか?実際、未経験者を募集するか否かも、事業所次第です。

ただし近年需要高まる訪問看護の現場では、看護師の資格があれば未経験でも受け入れる事業所も増えています。とはいえ、未経験を受け入れていても、現場で対応できるスキルがなければ不安に感じるのは現場の看護師やご利用者様ですよね。

そこで重要なのが、研修制度の充実です。現場で「大変だ!」とパニックを起こさないためにも、現場で活かせるノウハウは身につく充分な研修体制が必要なのです。

ソイナースの研修制度

ソイナースでは、採用面接の後、勤務が決まった方に、次のようなステップで研修を行っています。

  • 社内研修(座学)
  • OJT研修(実践)
  • 初回同行

研修レベル別に必要な知識と、実践で活かせるスキルを身につけた上で、ドキドキの初回訪問にも同行してベテラン看護師がサポートします。そのため、わからないこと、不安なことを解決するチャンスも多くあるので、安心してくださいね。

▼研修制度について、詳しくはこちらの記事もチェック!
『医療的ケア児を見守る看護師必見!~研修の必要性と活躍の場とは~』

大変でも続けるべき!訪問看護師のやりがい4選

ここまでは、訪問看護師の大変さやその解決策についてお話してきましたが、訪問看護師という働き方にもかけがえのない「やりがい」があります。

その中でも、ソイナースがオススメしたい4つのやりがいを紹介します。

ご利用者様の成長を見守ることができる

特に医療的ケア児(小児)の訪問看護現場に言えることですが、病気と日々向き合うご利用者様が日に日に成長する姿を見守ることができるのは、何より大きなやりがいと言えます。

  • 気持ちを伝えるサインができた
  • 笑顔を見せてくれた
  • 保育園や学校での活躍 など

看護の現場で見る成長はもちろん、ご家族から伺う成長の様子も、まるで我が子のように嬉しくて、感動してしまいます。

また日々ご家族と情報共有をしたり、相談を伺っているうちに、かけがえのない絆ができる点も、訪問看護師ならではのやりがいです。

社会貢献

訪問看護師は、「需要の高さに対して人手不足」だと言われています。

例えば小児訪問看護を必要とする医療的ケア児の場合、2005年〜2021年の16年間で、倍となる約1万人以上増加。

2005年 約9,987人
2021年 約20,000人

(引用元『医療的ケア児支援センター等の状況について(令和4年度 医療的ケア児の地域支援体制構築に係る担当者合同会議)』厚生労働省 ※3)

この数字から見ても、小児訪問看護師が年々高まっている様子がうかがえることでしょう。
こういった社会的課題を現場から解決する一員になることで、社会貢献という大きなやりがいを感じることができるのです。

高収入

働く上で、わかりやすくやりがいにつながるのが「収入」。どんなに楽しい仕事でも、ライフスタイルを左右する報酬面で満たされなければ、ストレスを解消することすらできません。
この点、社会的な需要が年々高まる訪問看護師は、一般的な病棟看護師よりも、平均月収が約10万円高いと言われています。

訪問看護師:452,951円
(引用元『訪問看護』 厚生労働省|令和5年7月24日 ※1)

病棟看護師:352,100円
(引用元『令和5年賃金構造基本統計調査』厚生労働省(令和6年3月27日)※2)

豊富なスキルが身につく

基本的に1対1で行う訪問看護の現場では、一人で看護をこなすため、医療知識以外にも看護に必要なあらゆるスキルが身につきます。

  • 観察力
  • 判断力
  • 対応力
  • コミュニケーション力 など

こうして日々できることが増えていく過程でも、強いやりがいを感じることでしょう。

小児訪問看護師は、大変だけど偉大なやりがいがある!

「大変」「きつい」「つらい」といった、声も多い訪問看護師。
しかし大変と感じる仕事の中にも、「この仕事が好きだ」と感じるやりがいが多く溢れています。

また医学が発展する現代で、病気と向き合う医療的ケア児とそのご家族と関わる小児訪問看護師という仕事では、看護師という枠を飛び越えた「お子様を見守る」という尊いやりがいまで存在します。

そして、もしもその働き方の中で「大変だ…」とくじけそうになっても、豊富な経験と知識を持つソイナースが万全な体制でサポートいたします。

今回紹介した大変さ以外にも、不安に感じている点があれば、ぜひお気軽に公式LINEでご相談ください!

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【参考資料】
※1 厚生労働省|訪問看護(令和5年7月24日)
※2 厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査(令和6年3月27日)
※3 『医療的ケア児支援センター等の状況について(令和4年度 医療的ケア児の地域支援体制構築に係る担当者合同会議)』|厚生労働省

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