ご自宅へ訪問し、利用者様はもちろん、ご家族ともしっかり向き合いながらケアをする【訪問看護師】。基本的には看護師が1人でケアを行うため、責任はもちろん、真摯に取り組むためのモチベーションが欠かせません。
だからこそ掲げたいのが、【訪問看護師の個人目標】。
今回は、個人目標の必要性や書き方のコツといった実践的な内容を解説します。
さらに小児訪問看護サービスを行うソイナースの具体例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
訪問看護師が個人目標を設定する【必要性】
多くの訪問看護師と携わっているソイナースが感じる、個人目標を設定する必要性は主に2つあります。
必要性①モチベーションの維持
訪問看護師は、基本的に1人で業務を行うため、客観的評価を実感しにくい職業といえます。さらに小児訪問看護の場合、利用者様であるお子様とのコミュニケーションが容易でないことも多く、自分のやっていることが利用者様のためになっているのか、実感できなくて不安という声も少なくはありません。このような懸念が続くと、看護師のモチベーションダウンにつながりますよね。
さらに訪問看護に限らず、看護師自身がこの先の未来で、「どのような看護師になりたいか」、キャリアアップを志す上でも個人目標の達成は自信と実績につながることでしょう。
つまり訪問看護師にオススメしたい個人目標の作成では、業務に関する目標だけでなく、自身のスキルアップについて目標設定することも効果的なのです。
必要性②自分で考え、行動する力が身につく
目標を設定して、その達成に向かっていく際、次のようなことを考えながら行動しませんか?
- 目標達成するための方法
- 現状から改善すべき点
- 達成度の自己分析
つまり目標を設定すると、このようなことを自分で考え、行動する力が身につくのです。
看護師1人で利用者様と向き合う訪問看護の現場において、臨機応変な行動力は欠かせないスキルといえます。
訪問看護師の個人目標を作成する【3つのコツ】
モチベーションを維持し、行動力を身につけるためにも、実際に個人目標を作成してみましょう!…とはいえ、何から手を付けるべきかわかりませんよね。
そこでまずは、個人目標を設定する上で注目すべき作成のコツを、3つ確認していきましょう。
ポイント①より具体的な目標を立てる
漠然とした目標よりも、下記のような要素をしっかり考えて、より具体的でわかりやすい目標を掲げることが大切です。
- なぜ
- 何をする
- どのように
- いつ
【具体例】業務に関する目標の場合
- なぜ:利用者様のご家族との関係性に距離を感じるから
- 何を:会話する機会を作る
- どのように:業務を定時10分前に終わらせて、会話の時間を作る
- いつ:今月末まで
【具体例】スキルアップに関する目標の場合
- なぜ:ケアをより深く学びたい
- 何を:認定看護師の資格を取る
- どのように:週末授業を受講する
- いつ:3年後までに
ポイント②まずは小さな目標からスタート
目標を大きく設定しすぎると、達成の難易度が上がり、途中で諦めてしまう、熱意が冷めてしまう、忘れてしまうという可能性も考えられます。
だからこそ始めは、「小さな目標を達成する」という成功体験を積み上げることからスタートしましょう。
さらに自分の経験値にあった目標設定をすることも、成功体験を積み上げるために重要なポイントです。
ポイント③利用者様のためだけでなく、自分のための目標を考える
業務に関する個人目標というと、利用者様のための目標を考えてしまいがちですが、自分自身が快適に働くためにも、「自分のためになる目標」を達成することでもやる気につながるでしょう。
例えば、「家庭と仕事を両立するため、今月は残業0、定時で業務を終えることを目指す」という目標であれば、「ムリなく働ける」という自身の満足度につながり、仕事へのやる気となるのです。
【ソイナースの具体例】小児訪問看護師の個人目標
ソイナースでは自立して働く看護師さんをフォローするため、個人目標を立てることは強制していません。しかし、さらなるキャリアアップの個人目標を設定することは効果的だと考えています。
そこで今回はソイナースで活躍する小児訪問看護師が、実際に設定した個人目標の具体例を訪問看護歴別にご紹介します。
具体例① 【訪問看護歴数ヶ月】看護師Aの個人目標
・依頼時間内にケアを終わるようにタイムマネジメントをする
・信頼関係を構築できるよう、不安点や悩みを聞いて解決できるように関わる
具体例② 【訪問看護歴2年以上】看護師Bの個人目標
・利用者様の体調不良を見極め、自宅で健やかに過ごせるようにする
・利用者様の親御さんがお子さまの体調不良を見極められるよう指導する
ソイナースのオススメは…“利用者様の目標”に沿った行動をすること
このほかソイナースでは、利用者様の目標に沿った行動を心がけるよう周知しています。
例)
・ご家族の理想の生活に対しての目線合わせし、ご家族が実施しているケア内容をそのままできるように心がけ、ご家族の負担軽減をする
・呼吸状態が悪化しないよう、呼吸状態の観察や排痰ケア等を実施する など
充実した看護を実現するためにも「個人目標」を立てよう!
1人でケアに取り組む訪問看護師が個人目標を設定することで、次のような効果が期待できます。
- 仕事へのモチベーションUP
- スキルUP
- 行動力UP
専門知識や技術はもちろん、利用者様やそのご家族とのコミュニケーションや計画性が求められる訪問看護師。正直、簡単な仕事ではないからこそ、仕事へのやりがい、充実感が必要なのではないでしょうか?
また目標を達成したという経験は、自信にも繋がります。自信を持って看護に取り組む姿は、利用者様やそのご家族を安心させることでしょう。
看護師の皆さんがやりがいと充実感のある職場環境を整えることができるよう、取り組んでおります。
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