訪問看護師の「持ち物」「服装」「身だしなみ」~ソイナースの事例を徹底解説~

ご利用者様のご自宅へ伺う訪問看護師は、実は持ち物がたくさん。必需品~あると便利なものまで、「備えあれば憂いなし」でつい訪問バッグに詰め込んじゃうんですよね。

さらに訪問するご利用者様やそのご家族に失礼がないよう、そして適切な看護を行うための「服装」や「身だしなみ」も大事なポイント!

そこで今回は小児専門のケアリングサービスを提供するソイナースの訪問看護師が持参する持ち物や服装、身だしなみのルールを徹底公開!訪問看護師になりたい人も、現役訪問看護師も必見です。

ソイナースの訪問看護師【5つの必需品】

訪問看護の現場では、ご利用者様のご自宅で速やか、かつ適切に看護を行うため、必要な物を持参します。その中でも、ソイナースで働く訪問看護師に必ず持参している5つの必需品を紹介しましょう。

①聴診器

聴診器の使いやすさには、個人差がありますよね。

  • 雑音抑制
  • 可動領域
  • 音響性
  • オシャレさ など

そのため、自分が使い慣れている聴診器を持参しています。

②マスク

医療従事者にとってマスクは、接触感染や飛沫感染といった衛生管理上欠かせないアイテムと言えます。特に複数のご利用者様の元へ伺う訪問看護の現場では、換気や感染予防に効果的な充分な距離が取れない可能性もあるため、マスクは必需品です。なかでも、使い捨てできる不織布マスクは、衛生管理上ベスト。

ただし、マスクを正しくつけないと、本来の効果は発揮されません。看護を始める前に、正しくマスクが装着できているか確認することも、訪問看護師のたしなみと言えるでしょう。

正しい不織布マスクの装着方法

1.まずは手洗いやアルコール消毒でキレイにしてから、マスクを取ります。
2.マスクの裏表に注意して、半分に折ります。
3.ワイヤーが入っている部分を鼻に当て、ゴムを耳にかけます。
4.鼻と顎が隠れるように、プリーツを伸ばしましょう。
5.頬・鼻・顎などに隙間がないかチェック&調整も忘れずに!

③アルコール消毒液

あらゆる細菌やウイルスを消毒するためには、アルコール消毒液が効果的。

  • 手指
  • 器具
  • その他触れる所 など

様々な場所を消毒するために使う消耗品のため、必ず持参しています。

アルコール消毒液の用法用量に注意!

細菌やウイルスの消毒に効果的なアルコール消毒ですが、大量に使用することで次のような症状を引き起こすことがあります。

  • 頭痛
  • 気道や粘膜への刺激

これは看護師自身はもちろん、ご利用者様やそのご家族への影響も懸念されます。そのためアルコール消毒液を使う場合には、ご利用者様やそのご家族への配慮を充分に行い、大量に使用しないよう注意しましょう。

④その他感染対策グッズ

在宅で病気と向き合うご利用者様やそのご家族にとって、外から持ち込まれる細菌やウイルスに強い脅威を感じることでしょう。だからこそ、細菌やウイルスを「持ち込まない」「持ち込まない」ための感染対策グッズは欠かせません。

マスクやアルコール消毒を徹底することはもちろん、次のような感染対策グッズを持参し、感染予防を心がけています。

  • 手袋
  • ガウン
  • エプロン
  • アルコール綿
  • アイガード など

またソイナースでは、社内研修でご来社された際に下記の初回セットをお渡ししています。

  • 手袋6組
  • ガウン1着
  • エプロン2着
  • アルコール綿6個
  • アイガード2枚

それ以降は来社のタイミングで、順次補充していただいています。

⑤ハンカチ・ティッシュ

感染リスクを軽減することはもちろん、衛生的に家族以外の人がタオルを使うことを嫌うご家庭も多いことでしょう。だからこそエチケットとして、ハンカチは欠かせません。使いたいときにすぐに取り出せるように、持参しています。

またティッシュも、咄嗟に必要になるエチケットアイテムのため、ハンカチ同様にすぐに取り出しやすい位置で持ち歩いています。

訪問看護師の「あると便利」な持参MYアイテム

ソイナースで必需品としてルールがあるわけではないものの、「あると便利」として、看護師が訪問先の環境や状況に応じて持ち歩いている“MYアイテム”もあります。

パルスオキシメーター

基本的に、看護でパルスオキシメーターを必要とするご家庭にはありますが、常備していない場合もあります。そのため、念のために看護師が持参することはもちろん、ソイナースからご利用者様のご家庭に貸し出ししている場合もあります。

着替え

複数件の訪問先に行く場合、衛生面を考えて、着替えを持参することもあります。
このような場合、ご利用者様のご自宅の洗面所をお借りすることもありますが、ここで忘れてはいけないのが、確認とお礼。

使用する前には、「洗面所をお借りしてよろしいでしょうか?」
使用後には、「ありがとうございました」

そして使用時に汚れていないかチェック整頓を徹底することも、大切なマナーです。

モバイルバッテリー

訪問看護師は、本部スタッフとの連絡で情報共有や相談をすることもあるため、スマートフォンの充電がなくならないよう注意。
予防策として、モバイルバッテリーを持ち歩く看護師も多くいます。

瞳孔計

バイタルサインの1つとして観察される、瞳孔反応。緊急時はもちろん、疾患によっては定期的な観察が必要なため、使い慣れた瞳孔計を持参している看護師もいます。

筆記用具

ソイナースをはじめ、訪問看護師は業務の報告や看護記録を書きます。スマートフォンで報告することも多いのですが、なかには手書きで記録を書く必要性がある場面も。

  • ご家庭の記録ノート
  • バス乗車勤務時に学校提出用の記録報告

このように手書きを必要とする場面で、スムーズに対応できるよう、使い慣れたペンやマジックなどの筆記用具を持参している看護師がほとんどです。

その他手元で使う文房具

医療的ケア児の訪問看護の現場では、「切る」「測る」といった作業で文房具も多く活躍します。

  • テープ切る【ハサミ】
  • 長さが決まっている物を測る【メジャー】 など
    (例:EDチューブ・胃管・気切バンド)

いずれも手元で咄嗟に使うことが多いことから、いつでも取り出せる位置に、使い慣れた物を持っておきたいという看護師も多いようです。

訪問看護師のバッグは「動きやすく」「大容量」

訪問看護師が持つバック(訪問バッグ)は、とにかく動きやすさ重視で選ぶことが多いと言います!電車や自転車での移動の際、両手があくようにリュックを選ぶ看護師も多いようです。

また訪問看護師デビューと同時にバッグを購入する場合には、大容量を選んでおくと安心。はじめは少ない荷物でも、訪問を重ねるごとに必要な持ち物が増えていくこともあるため、ある程度持ち物が定まってから新しいバッグを買ってもいいかもしれません。

バッグの中には、移動グッズも忘れずに!

「急な雨でずぶ濡れ」
そのような状態で、訪問先のご自宅に入るのは失礼ですよね…。急な雨にも対応できるよう、傘やレインコートなどの雨具を持っておくと安心です。

ただし自転車移動の場合、傘を差すのは法律違反なので、当然NG。大事な医療器具が入っている大きなバッグもカバーできるレインコートを用意しましょう。

また訪問看護師の仕事は、体力勝負。この点、晴れた日の紫外線も、体力を奪う原因になります。さらに日焼けの痛みやほてりによって、仕事に集中できない可能性も…。
だからこそ、移動中の帽子や日焼け止めなど、紫外線対策も忘れずに!

とはいえ、ここで注意したいのが、「日焼け止めの成分」。ご利用者様の中には、化学成分や特定物質にアレルギーを感じたり、敏感肌であったりと、様々な事情を抱えている方がいらっしゃいます。そのため、日焼け止め選びでもご利用者様への配慮が欠かせないのです。

【実録】ソイナースの訪問バッグの中身を大公開!

では実際に、ソイナースの訪問看護師がバッグにどのようなものを入れて、訪問先に向かっているのか、バッグの中身を覗いてみましょう!

常勤看護師Aの訪問バック

@soinurse 訪問バッグの中身大公開【第2弾】👶✨ 看護師さんによってこだわりは様々です!#小児訪問看護#訪問看護師#訪問看護#看護師#看護師の日常 #カバンの中身#バッグの中身#訪問バッグ #ソイナース ♬ オリジナル楽曲 – 小児訪問看護師の日常 | ソイナース

特に注目したいのは、手元で使いたいアイテム(瞳孔計・ハサミ・メジャー)をポーチにまとめてること!これなら使いたい時に、すぐ出せますね!

さらにポーチの中には、「患者様からもらったお手紙」も肌身離さず。お守り代わりに持ち歩いているというお手紙を見て、癒されているそうです。

常勤看護師Bの訪問バック

@soinurse 看護師必見👩🏻‍⚕️私が訪問に行く時のバッグの中身はこちらです💁🏻‍♀️ #ソイナース #訪問看護師 #小児訪問看護 #看護師 #バッグの中身 ♬ オリジナル楽曲 – 小児訪問看護師の日常 | ソイナース

注目は待ち合わせの時の目印になる、かわいいポーチ!お子様も喜びそうなキャラクターです。

また訪問看護セットは、巾着にひとまとめして持参。これさえ持って行けば、看護ができる!というアイテムをまとめていることで、訪問先でも慌てることはなさそうです。

訪問看護師は身だしなみや服装が超重要!

訪問看護師は、訪問先のご家庭でご利用者様やそのご家族に不快な思いをさせてしまわないよう、身だしなみや服装にも充分気を使っています。

ポイントは、「清潔感」と「動きやすい服装」。
洗濯した清潔なものを身につけることはもちろん、看護で動きやすく、親しみやすい服装を心がけています。

例:

  • 足元は移動しやすいスニーカー
  • 靴下の穴や靴の汚れに注意
  • 入浴介助がある場合は、薄手の乾きやすい服装を選ぶ
  • エプロン着用 など

ソイナースのルール【服装】

ポロシャツとチノパンなど、細かく服装を指定する事業者も多い中、ソイナースは華やかすぎない動きやすい服装であればOKとしています。なお、万能な仕事着として、もし持っていれば、スクラブ(医療用ユニフォーム)を推奨しています。

ただし、訪問先や看護の内容によって、適切な服装を見極めることは大切に。

  • 保育園勤務:エプロン着用
  • バス乗車勤務:現地ですぐに動ける服(着替え不可)
  • 学校勤務:生活に馴染む服装(看護師感の強いスクラブは好まれない傾向あり)

またソイナースは色や柄の指定はないので、お子様も喜ぶキャラクターの靴下やTシャツなどを着用している看護師も多くいますよ!

ソイナースがNGを出す服装の例

◆看護に適さない服装

  • ワンピース
  • スカート
  • ジーンズ
  • タイトなスカート
  • ノースリーブ など

◆カジュアルすぎる服装

  • 上下ジャージ(運動部で履くよう目立つジャージ)
  • 裸足

訪問の時は私服で、看護の時には部活ジャージというのも、ご利用者によっては不快に感じるためNGです。

また靴下は、衛生面やTPOを考えて原則着用!
「今日は入浴介助があるから」と訪問時から裸足で伺うのは、失礼になるので注意してください。

ソイナースのルール【身だしなみ】

何よりも清潔感のある姿で、訪問することが大切です。

▼髪型
肩につく長さの場合は結びます。髪の色の指定はありませんが、華やかすぎる色は控えましょう。

▼爪
長い爪は禁止です。華やかすぎたり、看護中のリスクがあるビーズなどがついていない短い爪のネイルならばOK。

ただしご利用者様がネイルを良く思わない方の場合、手袋を着用してください。

ソイナースがNGを出す身だしなみの例

看護をする上でリスクのあるアイテムは、基本NGです。

▼アクセサリー
誤飲のリスクがあるので外れやすいもの・揺れるものはNG!
落とさないように注意が必要。

▼強い匂い
お子様の中には病状により、柔軟剤や整髪料などの強い匂いに過敏なケースもあるので要注意!さらにご利用者様が不快に感じないよう、口臭・体臭・汗の匂いは対策必須です。

【実録】ソイナースの服装チェック

ソイナースの看護師が心がけている服装&身だしなみのルールを確認したところで、実際の訪問看護師がどのような服装で仕事しているのか確認していきましょう!

意外と自由な服装をしているので、要チェックです。

[パターン①]社員配布のスクラブ着用

@soinurse こんな感じでレクチャーもするので安心してほしいです💪 #ソイナース #看護師 #訪問看護師 #看護師の日常 ♬ オリジナル楽曲 – 小児訪問看護師の日常 | ソイナース

動画内の一人は長袖の私服ですが、もう一人は社員に配布しているソイナースのスクラブを着用しています。私服ながらも動きやすいパンツで訪問先に向かい、上だけ指定のスクラブに着替えるといったように、スムーズに仕事が始められる服装を心がけています。

[パターン②]1件目と2件目でお着換え

@soinurse 訪問看護師の1日に密着してみた👀 #ソイナース #訪問看護師 #看護師 #訪問看護 #看護師の日常 ♬ オリジナル楽曲 – 小児訪問看護師の日常 | ソイナース

1件目では、特別支援学校の下校バスに乗車した後、そのまま自宅看護という流れだったので、すぐに着用できるエプロンで業務。
感染リスクを防ぐため、1件目で来ていた服は着替えて移動し、2件目ではスクラブにお着替え。衛生面と動きやすさを兼ね備えたスタイルで仕事に取り組んでいます。

[パターン③]キャラクターのTシャツと動きやすいパンツ着用

@soinurse 訪問看護の現場に密着✨4歳の女の子のお家です🏠 #ソイナース #訪問看護 #訪問看護師 #小児訪問看護 #看護師 ♬ オリジナル楽曲 – 小児訪問看護師の日常 | ソイナース

ご利用者様やご家族とのコミュニケーションで、笑顔が微笑ましい現場では、キャラクター(ミッキーマウス)のTシャツでなごやかに。ただし動きやすく清潔感を重視した黒のパンツの着用も欠かせないポイントです。

訪問看護師として誇れる「持ち物」「服装」「身だしなみ」で現場へ

出勤すれば何でも備品が揃っている病院勤務に比べ、ご利用者様のご自宅が勤務先となる訪問看護師は、「しまった!これない!」が発生する職場環境に…。
だからこそソイナースは、看護師の持ち物はもちろん、訪問先の設備や環境も把握して、必要なものをそろえるよう心がけています。それでも困った時は、本部スタッフに相談してくださいね。

服装や身だしなみについても、他の訪問看護ステーションに比べると、比較的自由なのがソイナースの特徴。ただし自由の中でも、「清潔感」と「動きやすさ」は欠かせないポイントに!

大事な命を預けてくださるご利用者様やそのご家族が、看護師の服装1つ、身だしなみ1つで不安を感じるのはもったいないですよね。だからこそソイナースの訪問看護師の皆さんは、ソイナースが誇る看護師としてふさわしい服装で勤務してくださっています。

その他、持ち物や服装、身だしなみで気になることがあれば、公式LINEでぜひお気軽にご相談ください!

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