医療的ケア児を育てるご家庭にとって、訪問看護は「安心して生活を続けられるかどうか」を左右する大切な支えです。とはいえ大事な命と向き合う小児訪問看護サービスを「どんな基準で選ぶべきか?」深く悩むご家族も少なくありません。
そこで今回は、小児訪問看護サービスの選び方のポイントを整理し、家族に合った“日常生活の伴走者”を見つけるヒントをご紹介します。
どんな子どもが小児訪問看護を利用できる?
在宅での医療的ケアが必要なお子さまが対象になります。ここでは具体的なケースと、利用に欠かせない手続きについて確認しましょう。
対象になるのは医療的ケアが必要な子ども
訪問看護を利用されるのは、医師が訪問看護の必要性があると判断し、指示書を発行されたお子さまです。
例)
- 慢性疾患や重度障がいを抱えている
- 生命に関わる医療的ケアが日常的に必要(吸引・呼吸器・経管栄養など)
- 発達を見守りながら支援が必要
- 退院後の在宅移行時に支えが必要
病院では医師や看護師が近くにいるため、看護ケアも安心して任せられる一方、在宅医療に切り替わるとご家族が不安に感じるのは当然のことです。
そういった日常の不安を取り除き、在宅でも安心できる看護ケアを行うのが、小児訪問看護なのです。
小児訪問看護で受けられるサポート
小児訪問看護では「医療的ケア」と「生活支援」の両面をカバーします。ここでは代表的なサポート内容を紹介します。
吸引や呼吸器管理などの医療的ケア
訪問看護で受けられる代表的な医療的ケアは、次の通りです。
- 吸引
- 呼吸器管理
- 経管栄養
- 痰の吸引
- 酸素療法
これらを自宅で受けられるだけでなく、緊急時にはバイタルチェックや初期対応も行い、必要に応じて主治医へ連絡・指示を仰ぎます。
生活支援と家族へのケア指導
医療処置に加え、安心して健やかな日常生活を送るための支援やご家族のケアのサポートも重要です。
- 入浴や食事など日常生活のサポート
- ご家族へ、医療的ケアの手技の確認やアセスメントのサポート
- ご家族の精神的ケアや休息時間の提供
- ライフステージの変化に合わせた相談
- きょうだい児への気配り
💡ソイナースではお子さまだけでなく、ご家族みんなが健やかになる形を大切にしています。
失敗しない小児訪問看護の選び方
「どこを選ぶか」で日々の安心感は大きく変わります。ここでは事業所を比較する際にチェックすべきポイントを紹介します。
小児訪問看護の実績と研修制度
小児訪問看護で最も重要なのは、医療的ケア児としっかり向き合うための、「知識」と「経験」。
だからこそ、検討している小児訪問看護ステーションの実績にはぜひ注目したいところです。
- 何年くらい医療的ケアを提供している事業所か
- ご自身のお子さまと類似した症例のケアを扱ったことはあるか など
他にも、安心安全に医療的ケアに対応するため、看護師の育成・研修に力を入れているかにも注目しましょう。
緊急時の対応や連絡窓口
24時間お子さまの命と向き合うご家族にとって、緊急時の医療的ケア体制はとても重要なポイントに。だからこそ、次のような点を十分確認しましょう。
- 契約時間以外の緊急連絡窓口はあるか
- 電話相談だけでなく緊急訪問が可能か
- 緊急時の対応ルートが明確か など
主治医や学校と連携体制
訪問看護の質は、連携力にも左右されます。だからこそ、どのような連携体制を設けているのか、しっかり確認することが重要です。
- 主治医とスムーズに情報共有できるか
- 学校やリハビリ機関との連携実績があるか
- 多職種で連携する仕組みが整っているか など
【小児訪問看護サービス】利用開始までの流れ
小児訪問看護サービスの利用を検討したら、主治医・訪問看護ステーションとの調整を進めていきます。この際、大まかな流れを理解しておくと安心です。
まずは主治医に相談して指示書をもらう
在宅医療の話が上がった際には、できるだけ早めに主治医と訪問看護体制について相談しましょう。また在宅医療において医師が訪問看護が必要と判断した場合、【訪問看護指示書】を発行してもらう必要があります。不明な点があれば、事前にしっかりとクリアにしておきましょう。
訪問看護ステーションの選定・面談
小児訪問看護ステーションを選ぶ際には、何社か比較してみることをオススメします。
また契約の前の面談では、不安点や疑問点に加えて、次のようなことを相談してください。その際、お子さまとご家族が安心して、生活が豊かになれそうな訪問看護ステーションを選びましょう。
【面談時に相談すべきこと】
- お子さまとご家族の生活スタイル
- お子さまの必要なケア内容
- 気にかけてもらいたい点
- 希望する時間帯
- 希望する訪問回数や頻度
- お子さまとご家族の生活スタイル
💡ソイナースでは、訪問開始前に、事前訪問を行い、訪問開始後の生活が健やかになれるご提案をしています。
契約後も訪問看護条件の定期的な見直しがある
信頼できる小児訪問看護サービスと契約後は、いよいよ訪問看護ケアが始まります。
ただし、一度契約した内容、条件がずっと続くわけではありません。多くはお子さまの状態やご家族のご負担に応じて、定期的にケア内容や関わり等方向性の確認を行っています。
またこの見直しのタイミング以外でも、遠慮なく希望や不満、気になる点を伝えることが、訪問看護ステーションや担当看護師との長い信頼関係につながることでしょう。
💡ソイナースでは、契約後も、担当のキャップナースが定期訪問し、不安点がないか相談できる体制を整えています。
お子様とご家族に合う“日常生活の伴走者”を選ぶために
お子様の命と寄り添う小児訪問看護サービスを選ぶ際には、次の3つを意識しましょう。
- 小児経験の豊富さ
- 他職種との情報連携により生活が豊かになるか
- 希望の時間に利用できる柔軟性
また最も大切なのは「この人たちになら任せられる」と思える安心感です。制度や実績だけでなく、ご家族が信頼できるかどうかを大切にしてください。
💡ソイナースでは“伴走者”として、家族の安心と子どもの成長を共に支えています。訪問看護サービス選びでお悩みの際には、LINE公式アカウントにてお気軽にご相談ください。
ソイナースのご利用者様の体験談も、ぜひご確認ください。