学校看護師とは?|ソイナースでも大活躍の仕事内容・働き方を徹底解説

ソイナースでも案件が増えている「学校看護師」。その背景には、医療的ケア児が、安心して地域の学校に行ける環境を作ろうとする取り組みがあります。

未来ある医療的ケア児のお子さんたちが、あたり前のように学校へ通えるようサポートする、そんな素敵な職に憧れる看護師も多いのではないでしょうか?

では実際に、学校看護師はどのような仕事をしているのか。具体的な仕事内容と役割、働き方について、小児専門のケアリングサービスを提供する[ソイナース]が詳しく解説します。

 

医療的ケア児の教育を支える【学校看護師】とは

学校看護師は、その名の通り、小学校や中学校、高校などの学校に常駐する看護師のことをいいます。
その目的は、医療的ケア児が在籍する学校において、医療的ケア(看護)を実施すること。それによって、医療的ケア児の教育に、以下のようなメリットをもたらすと考えられています。

  • 地域の学校に通えるようになり、教育機会が充実する
  • 学校でケアを行われることで登校が可能となり、授業の継続性の維持につながる
  • 医療的ケア児以外の子どもへの理解が深まり、自発性や主体性を高められる

学校看護師の主な仕事内容

学校看護師の主な業務は、医療的ケア児の医療的ケアと健康管理を行い、、安全で健康な学校生活を送れるようサポートすることです。

具体的には、次のような業務を行っています。

  • 生活の安定を実現するための医療的ケア(経管栄養/導入/吸引など)
  • 自分の意志を伝える力の育成
  • 成功体験による自己肯定感や自尊感情の向上をサポート
  • 安全で円滑な医療的ケアを行うための信頼関係づくり
  • 緊急時の応急処置や搬送先の病院との連携

学校看護師の勤務地

学校と一言にいっても、配属される勤務地によって、生徒の年齢や健康状態は様々です。

  • 小学校
  • 中学校
  • 高校
  • 大学など

学校の規模やタイプによっても、必要とされる業務内容が異なります。

 

学校看護師が連携すべき存在

医療的ケア児が在籍する学校において、教育面、安全面で大きな存在意義を持つ学校看護師は、学校職員や教育委員会はもちろん、様々な人々と連携して医療的ケアにあたる必要があります。
そこで次に、学校看護師とそれぞれの関係者との連携、関わり方を紹介します。

医療関係者との連携

学校生活において、医療的ケア児と1対1で関わる機会の多い学校看護師ですが、そのすべての判断を1人で抱えることは安全で健康的な医療的ケアとは言い切れません。

学校を主体とし、お住まいの自治体や主治医、地域の相談員とも連携して、学校生活が安全かつ円滑に過ごせるために情報共有や専門知識の理解啓発を行います。

保護者との連携

医療的ケア児の安全で健康な日常を見守る学校看護師は、学校での様子だけ把握すればいいわけではありません。保護者からご自宅での次のような状況を確認することも、大事な役割と言えます。

  • 日常の健康状態
  • 医療的ケアの手技や方法
  • 緊急時の対応や連絡手段

また学校で対応できる範囲についても保護者へ丁寧に説明し、理解を得ることも信頼関係を作る上で欠かせない業務です。

  • 早退の基準
  • 体調不良時の欠席の基準 など

これまでご自宅でお子さんの看護をしてきた保護者にとって、自らの手から離れる学校での時間は不安も多くあります。その気持ちにしっかり寄り添い、連携するよう心がけましょう。

 

生徒の自立のために学校看護師が心がける3つのポイント

実際に学校看護師を派遣するソイナースでは、医療的ケアを必要とするお子様の自立を目指すために、次の3つの点を心がけています。

  • 代弁者にならない
  • 主体性を育成する関わり方
  • 有事の際には、学校・ソイナースへしっかり報連相

それぞれの心がけについて、詳しく解説します。

代弁者にならない

医療的ケアがあっても、看護師がお子さんの考えることを周囲に伝えるような「代弁者」になることは望ましくありません。
自分で自分の意思を伝えられるような関係性を築くことが大切です。

主体性を育成する関わり方

医療的ケアを必要とするお子さんにとって、安全と健康をサポートする学校看護師の存在は、強い味方と感じることでしょう。しかし、看護師がいるのが“あたり前”になることは、お子さんの自立を促す上で良い状況とは言えません。

「できることは自分でする」という習慣と意識ができるようサポートすることも、学校看護師の大事な役目です。ただし、そこに自立を促すことに注力するあまり、助けを必要な時に言えない関係性になるのは心配です。

つまり学校看護師が医療的ケア児と関わる上で目指すべきは、主体性を持って学校生活を送るためのサポートをすることだと考えています。

有事の際には、学校・ソイナースへしっかり報連相

医療的ケア児との関わりが深い学校看護師ですが、学校生活での責任者は、あくまで学校職員となります。

そのため、急な体調不良やトラブルなど有事の際には、次のフローを心がけるよう徹底しています。

  • 担任教師・校長・副校長への報告
  • ソイナース本部への連絡

保護者への連絡は、学校を通じてしていただくことになります。だからこそ学校職員への報告では、保護者が知るべき状況をしっかりと整理して行うことが重要なのです。

 

学校看護師の働き方と契約形態

学校看護師の働き方は、勤務時間や契約形態が学校行事などの運営状況に合わせて変動します。

フルタイム勤務と非常勤勤務の違い

  • フルタイム勤務:週5日 常勤
  • 非常勤勤務:学校看護師が求められる時に、スポット的に働く

学校のスケジュールに合わせた勤務時間

基本的には学校行事や授業時間に合わせた勤務となります。ただし、夏休みなどの長期休暇は勤務しないケースも少なくはありません。

 

学校看護師のやりがいと課題

生徒の健康管理を担う学校看護師という仕事には、多くのやりがいがあります。しかしそれと同時に、仕事をする上で不安や課題に感じる点も少なくはないのです。

学校看護師のやりがい

医療的ケア児の教育環境を守る社会貢献性

医療的ケア児が、健康で安全な学校生活と大事な教育の機会を円滑に過ごせるようサポートする学校看護師は、社会貢献性が極めて高い役割と言えます。
日々の応急処置や予防対策はもちろんですが、自分の意志を伝えることが苦手な医療的ケア児にとって、心の支えであり、強い味方となる存在とも言えるでしょう。

生徒や保護者、教員から感謝される

学校看護師の現場では、「ありがとう」の言葉を受け取る機会も多いと言えます。

  • 生徒の応急処置をした際
  • 教員や保護者と健康に関する情報を共有した際など

日常的な業務で受け取る感謝の言葉は、仕事をする上でのモチベーションにつながることでしょう。

学校看護師の不安や課題

精神的・身体的な負担

学校教育の現場では、近年過重労働が課題となっています。この点において学校看護師も多忙な業務に追われる可能性も否定できません。

また生徒の健康管理を担う責任の重さから、心身的負担を感じることもあるでしょう。そのため、ワークバランスをしっかり考えながら、仕事とプライベートのメリハリをしっかり持った働き方が重要となります。

教員や保護者との連携の難しさ

生徒の成長を見守る学校では、多くの大人が介入しています。そのため、学校看護師が単独で医療的ケア児の健康を見守るのではなく、教員、保護者、医師との円滑なコミュニケーションの上で、連携する必要があるのです。
そして教員や保護者の中には、性格や生活スタイルが様々な人がいます。だからこそ、連携の難しさを感じることもあるでしょう。

円滑に連携するためにも、日々情報の整理を心がけることが大切です。

学校看護師の採用選考を成功させるコツ

学校看護師の採用選考では、学校内で発生する健康問題や緊急時に迅速に対応できる経験と実績が重視されることが多いと言えます。

  • 小児科での臨床経験
  • 小児看護したお子さんとの信頼関係構築のエピソード など

具体的な対応事例や成果を説明することで、自分の能力をアピールできます。

 

未来ある生徒の心と身体の健康を見守る学校看護師

学校看護師は、訪問教育を卒業し、通学教育を目指す医療的ケア児の健康で安全な学校生活を守るために欠かせない重要な役割を果たしています。

  • 日々の健康管理と医療的ケア
  • 緊急時の対応
  • メンタルヘルスサポート など

ソイナースでも学校看護師の案件が増えており、特に小学校での勤務が多い傾向にあります。小児科経験がない場合にも、ソイナースで小児訪問看護の実績をつけてから、学校看護師の仕事にチャレンジすることができます。

学校看護師の仕事に興味がある人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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